生活行為向上マネジメント

ここでは、「生活行為向上マネジメント」 に関する記事を紹介しています。


 メンタルは落ち気味ですが、なんとか平常運転に持っていきたい。酒OTです。

 今日利用者さんに「オリンピックの開会式のチケットって一枚10万円もするらしいですよ」と言ったら、「お酒やめて4年貯金すれば全然たまるでしょ、家族を連れて行ってあげな」といわれた、正論過ぎて何も言えませんでした。

 東京オリンピックは、「そこまで元気で生きていたい!」というモチベーションになっている利用者さんが多いような気がします。オリンピックは普段スポーツに興味がなくても、「オリンピック」に興味が持てる、不思議なスポーツイベントなような気がします。




 さて、興味は大事です!普段、生活に目標がない人にも、目標を作るきっかけになるような気がします。

 生活行為向上マネジメントにも「興味関心チェックリスト」というものがありますが…なんというか、影が薄いかわいそうな存在になっているような気がします。OTジャーナルの増刊号にも、協会が出しているMTDLPの事例本ですらどう使うか書かれていないという…。いじめないで…。

 私は案外使いやすくて好きです。



☆MTDLPにおける「興味関心チェックリスト」☆

 

 どこで習ったか忘れたんですが、他しか聞き取りシートで目標が立てられないクライアントにたいして、予備的につかってください、みたいな感じだったような気がします。


MTDLP 興味関心

 
 使っても使わなくてもいいですよーということですね。


 私は、訪問ではたらいています。退院してすぐの方は目標をみつけやすいですが、生活が不活発で心身の状態が悪くなった方も多いです。そんな時はすごく助かると思います。



☆「興味関心チェックリスト」の使い方☆


 個人的には二つの点に気を付けています。




 一つ目は、つけて頂いている間にその方のナラティブに着目するということです。

 つけていく、一つ一つの作業にその方の、物語が垣間見えてきます。そうすると、チェックリストにない作業のことや、その方の生い立ち、隠れていたニーズをぽろっと話してくださるときがあります。

 ただ、単に流れ作業のようにつけてもらう人もいるようですが、それではあまり使い物にならないような気がします。

 

 二つ目は、実際にやっていただいて、様子を見てみるということです。

 チェックリストをつけていただいてもやはり、目標が立たない、やりたいことがない、という方も多いような気がします。そういう時は本人、家族の許可が得られれば、実際にやってもらっています。

 その時に確認しているのは、観察で本人の意志がどうなっているかを「VQ(意志質問紙)」で評価してみて、行っている作業にどれぐらい、その方の意志があるかを見てみます。意志質問紙は観察でどの程度その方が意志を持って作業をしているかがわかる優れものです。購入は作業行動学会のHPからできます。

 そして、少し進んで来たら、本人に感想を聴いてみたり、主観的な部分を聴いてみます。

 ちょっとMOHOの評価を出してしまったんですが、MTDLPもMOHOが使えるとより理解が深まると思います。


☆目標を生み出したり、習慣を変化させるということ☆



 目標が見つからない、というのは、現在の心身機能や、環境で作業的な経験が足りない、という側面が大きいのではないかと思います。


意志の連続性




 意志が低下していると、まずは「探索」の項目から、丁寧に見ていく必要があると思います。

 自分で、行為や課題を始めるか、新しい物事を試みるかなどの要素が挙げられます。

 まずは、試してみて、観察してみて、作業的経験をしていただくこと、が大事だと思います。















 まあ、訪問でこういうことをするのはなかなか、難し買ったりするんですけど…。私は機能訓練もして、ちょっとずつ作業を入れられそうな利用者さんには、なるべく取り入れるようにしています。

 うん、隠れキリシタンみたいな感じですね(笑)

 すこしずつでも、実践したいと思います。






 今回の記事は人間作業モデルの「意志」の部分についての話しが多かったような気がします。それはまた、機会があれば記事を書きたいと思います!ではまた!



 


事例で学ぶ生活行為向上マネジメント




生活行為向上リハビリテーション実践マニュアル



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 本日つぶやいたように、ケアマネさんから、「生活行為向上」のためのアセスメントをしてほしいとの依頼をいただきました。

 地域での事例検討で、役割がなく、家での臥床時間が長いという事例に対して、

「日本作業療法協会は、生活行為向上マネジメントという、本人が目標を決め、生活を良くしてこうという取り組みをしていて、興味や関心などから、生活でしたいことを引き出したりするリハビリなども行っていますので、近くの作業療法士に、ぜひ相談していただきたい」

 というような、作業療法士の立場から意見を出したのがきっかけでした。

 しかし、後ろめたさもあります。だって、皆、生活行為向上マネジメント使えないどころか知らない作業療法士だらけじゃないですか。

 そもそも、私の会社の中には作業に基づいた実践をしたい人なんて、いないし、誰も、生活行為向上マネジメント、知らないし。





 結局今日みたいな、生活行為向上のアセスメントなんて依頼が来たら、上司も私にまわすしかない。「生活行為向上」なんて依頼はすごくうれしいけど、私の仕事が増えるだけの状況にとどめるんじゃなくて、これを機に、会社の作業療法士に少しぐらい生活行為向上マネジメントに興味を持ってほしいものです。

 

 でもなー。私も作業に基づいた実践より、正直モミモミしていた方が楽だしなんて邪念が沸いてきてしまう。良くない良くない。ていうかモミモミは、楽だし、喜ばれるし。喜ばれるから、下手したら、そこでやりがいとか感じちゃうのかもね。


 まずい、愚痴になってしまった。


☆なぜ、生活行為向上マネジメントができたか☆
 

 MTDLPはそもそも、国からの要望に応えるべくして、作業療法を「見える化」したものとのことです。つまり、作業療法士がどのようにリーズニングしているかを書式化しようということだと、私は、思っています。

 そして、作業療法の質を上げるためというのも大きいでしょうか?MTDLPをしっかり使うには作業療法の理論をちゃんと知っておく必要がありますので、使おう、と思ったら多くの作業療法士は勉強することになるでしょう。うん、いいこと。

 「なんかPTに教わりたくない」とか、「PTじゃないから」、とか色々言いながら自分は何にも勉強してない。「活動と参加」に対しても、勉強しない、勉強した内容といえばPTにちょっと教えてもらった「心身機能」のこと、なんて作業療法士が多すぎるような気がします。

 せっかくこうやって、何をみんなで推していけばいいか、方向性を出しているのにもったいない。


☆日本のOT頑張れるんじゃない?☆ 

 日本は今、パラダイムシフトの真っただ中なんですね。生活行為向上マネジメントによって新たなパラダイムができつつあります。

 生活行為向上マネジメントは、「活動と参加に焦点を当てるから、心身機能を捨てるのか」とか、「そもそも、使えない」なんて意見もありますが、統一されたツール…というよりは、作業療法のマインドを統一するには十分なインパクトがあると思います。

 普段は手技使おうが、ボバース、PNF、だろうがなんだろうが、MOHOですとか作業系だろうがなんだろうが、作業療法って何するのって聴かれたら「作業=生活行為を見てマネジメントしていきます」ってみんなで言えたら、全然ここから先の作業療法に不安なんて感じない。



 

 今日は生活行為向上マネジメントはいいものだと、ケアマネさんから依頼をいただいたおかげで、気づけました(笑




 では、また。


 

事例で学ぶ生活行為向上マネジメント




生活行為向上リハビリテーション実践マニュアル